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Hypertension Frontier 2003 Vol.6

P56~63

レポート I 基 礎

キマーゼ阻害薬の進歩

大阪医科大学薬理学教授 宮崎瑞夫( Miyazaki Mizuo)
大阪医科大学薬理学助教授 高井真司(Takai Shinji)

                                                         
Summary

 生体は極めて複雑であり,新しくかつ生体にとって重要な働きをもっている物質が未だに新たに発見される。キマーゼもその一つに数えられるのではないか。酵素としての存在は知られてはいたが,その機能がアンジオテンシン II (A II )の産生にあることがわかったのは,大きな驚きであった。我々が,ヒト血管における非アンジオテンシン変換酵素として,キモトリプシン様酵素阻害薬キモスタチンを利用して,その機能をつきとめたのであるが,その後,含有量の多いヒト心臓の研究によりそれがキマーゼであることが同定された。キマーゼの病態生理学的役割を明らかにするうえでその特異的阻害薬は不可欠であり,またその役割が明らかにされるにつれ治療薬としてのキマーゼ阻害薬の意義も重要となってきた。キマーゼ阻害薬の開発も実験のツールから治療薬に近い化合物が登場しつつある。この機会に,キマーゼ阻害薬の現況と,その治療薬としての可能性について,我々のこれまで試みてきた各種の病態モデルにおける成績を中心に紹介する。

Key Words 	 キマーゼ
	 キマーゼ阻害薬
	 アンジオテンシン II
	 ACE阻害薬
	 A II 受容体拮抗薬

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