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医薬ジャーナル 2012年9月号(Vol.48 No.9)

P71(2157)~76(2162)

国民皆保険制度の現在と未来

2.日本の国民皆保険の特性と政策の分岐点

政策研究大学院大学・教授 島崎謙治

                                                         
Summary

 日本の国民皆保険の特性は,職域保険に属さない者はすべて地域保険(国民健康保険)が受け止める制度設計を採っていることにある。「国民皆」をカバーすることと「保険」原理を貫くことは相反する要素であり,国民皆保険は本質的に難しい仕組みである。国民皆保険の一義的意義は,国民の誰もが医療費保障の対象となっていることにあるが,デリバリーの仕組みと結びつき医療制度の統合性・効率性を高めているという二義的意義も非常に重要である。国民皆保険をめぐっては,いくつか政策の分岐点があるが,<1> 社会保険方式は維持し,医療保険制度の一元化は行うべきでないこと,<2> 混合診療は全面解禁すべきでないこと,<3> 医療のデリバリーの将来ビジョンを描き,診療報酬による経済的誘導だけに依存するのではなく,計画的手法,競争的手法,意識改革等を組み合わせること――の3点が重要である。

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