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医薬ジャーナル 2012年9月号(Vol.48 No.9)

P83(2169)~88(2174)

国民皆保険制度の現在と未来

4.日本の人口問題と社会保障政策の課題

明治大学政治経済学部・客員教授 髙橋重郷

                                                         
Summary

 現在,日本は人口減少期に入った。人口の高齢化は既に世界で最も高い水準に達しており,高齢化率は23%を超えた。団塊の世代は2012年の今年から65歳に達し,高齢者人口は3,000万人を超える。医療を始めとする社会保障への需要は今後急速に拡大するが,その需要を満たす解決策の目処は立っていない。しかし,人口統計を子細に見れば,高齢者人口は「規模の増加」と「高齢化率の上昇」に分けられ,前者はある程度の限界が既に見えている。一方,後者は低出生率,すなわち少子化に依存しており,今後は少子化をもたらしている制度的な要因への対応や,子育て世代への再分配の強化が必要である。そしてそれに加えて,健康な高齢者や女性を労働力市場へと誘導する社会政策が不可欠である。人口オーナス(demographic onus)と呼ばれる高齢人口の負荷は,多様な働き方を通じた社会を支える側の人口増加を通じてのみ解決できる。

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