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医薬ジャーナル 新薬展望 2017(Vol.53 S-1)

P61(263)~70(272)

第 II 部 注目の新薬

「ヨンデリス®点滴静注用0.25mg,同1mg」

国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科,希少がんセンター 遠藤誠
国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科,希少がんセンター 外来医長,センター長 川井章

                                                         
Summary

 トラベクテジンは,カリブ海産のホヤの一種から単離されたアルカロイド化合物であり,悪性軟部腫瘍を適応症として承認された新薬である。トラベクテジンは,海外では2007 年以降10 年近い使用経験があり,副作用や有効性の詳細が比較的明らかになっている薬剤であるが,日本人と欧米人で薬物動態と推奨用量が異なるなど,使用に際して注意が必要である。副作用としては,好中球減少,AST/ALT(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ/ アラニンアミノトランスフェラーゼ)上昇の頻度が高く,また頻度は低いが重篤な副作用として横紋筋融解症がある。有効性に関しては,悪性軟部腫瘍進行例に対するセカンドライン治療薬としての有効性が示されており,特に粘液型脂肪肉腫を含む染色体転座関連肉腫に対する有効性が高い。使用にあたっては,前化学療法の有無や組織型など患者特性を考慮した使用法が望まれる。

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