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医薬ジャーナル 2017年11月号(Vol.53 No.11)

P160(2546)~166(2552)

連載 ●副作用・薬物相互作用トレンドチェック

注目論文を読み解く〈67〉

東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座 特任准教授 佐藤宏樹
東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座 客員教授 澤田康文

                                                         
Summary

〔今月の注目論文のポイント〕
1.心血管リスクの高い2型糖尿病患者を対象にカナグリフロジンの効果を検討したプラセボ対照比較試験において,カナグリフロジン群では下肢切断のリスクが高かったことが報告されている。
2.IgA腎症患者にメチルプレドニゾロンを経口投与したプラセボ対照比較試験が,腎機能悪化に対する有効性は示唆されたものの,重篤な感染症などの有害事象発現のため早期中止されたことが報告されている。
3.米国の看護師を対象とした調査において,プロトンポンプ阻害薬の長期服用による認知機能の低下は加齢による低下と同程度であり,明確な関連が認められなかったことが報告されている。
4.スウェーデンのデータベースを用いた研究において,妊娠中に抗うつ薬を使用した母親から出生した小児では,知的障害を伴わない自閉症スペクトラム障害のリスクが上昇するが,絶対リスクは小さいことが報告されている。
5.米国のデータベースを用いた研究において,出産前にオピオイド鎮痛薬のみを使用していた母親と比較し,ガバペンチン,ベンゾジアゼピン系薬または抗うつ薬を併用していた母親では,出生児の新生児薬物離脱症候群のリスクが高かったことが報告されている。
6.健康閉経後女性を対象とした試験において,有機アニオン輸送タンパク質(OATP)1B1の遺伝子多型が野生型群と比較し,変異型群ではエキセメスタンのAUC(血中濃度-時間曲線下面積)が大きく,肝臓への取り込みへの関与が示唆されている。

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