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アレルギー・免疫 2018年2月号(Vol.25 No.2)

P14(156)~22(164)

特集 花粉症の基礎と臨床 アップデート

Ⅰ.花粉症における鼻粘膜過敏性亢進の発症機構

山梨大学総合分析実験センター資源開発分野准教授・東京都医学総合研究所花粉症プロジェクト 神沼修(Kaminuma Osamu)
東京都医学総合研究所花粉症プロジェクト 西村友枝(Nishimura Tomoe)
東京都医学総合研究所花粉症プロジェクト 廣井隆親(Hiroi Takachika)

                                                         
Summary

 多くの国民が,くしゃみ,鼻水等の辛い症状に悩まされる花粉症では,特にその重症化・慢性化に伴い鼻粘膜過敏性の亢進がみられる。筆者らは,花粉症を含めたアレルギー性鼻炎のマウスモデルを樹立する過程で,抗原の点鼻チャレンジを反復することによって,感作マウスが鼻粘膜過敏性亢進を呈することを見いだし,その評価系を確立した。種々の遺伝子改変動物や,独自のT細胞移入マウスを用いた解析によって,本モデルにおける鼻粘膜過敏性亢進の発症機構として,鼻炎症状の誘発に必須とされてきたIgE(immunoglobulin E)/マスト細胞系や,さまざまなアレルギー疾患において炎症局所への浸潤がみられる好酸球等は殆ど関与しない一方,種々のT細胞サブセットに分化したCD4陽性T細胞が中心的な役割を果たすことを明らかにした。T細胞が産生する未知の鼻粘膜過敏性亢進誘発物質を標的とした,花粉症に対する新たな治療法開発の可能性が示唆された。

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