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医薬ジャーナル 2018年2月号(Vol.54 No.2)

P141(343)~146(348)

連載 薬剤師による処方設計〈65〉

持続的血液濾過透析法(CHDF)施行患者におけるリネゾリド(LZD)薬物動態パラメータ解析

独立行政法人国立病院機構別府医療センター薬剤部 山科卓也

                                                         
Summary

 日本では持続的血液濾過透析法(CHDF)が頻用されているが,CHDF施行中の患者におけるリネゾリド(LZD)の薬物動態パラメータは十分に解析されていない。今回我々は,CHDF施行中の患者におけるLZDの薬物動態パラメータを解析した。
 CHDF施行中の患者の平均血中トラフ濃度および遊離LZD濃度は,それぞれ16.1±2.0μg/mL,13.1±1.4μg/mLであった。算出されたクリアランスであるCLtotおよびCLCHDFは,それぞれ30.2mL/分および23.0mL/分であり,血中濃度-時間曲線下面積(AUC)0-∞の推定値は332.3mg・hr/Lであった。得られた薬物動態よりCHDFを施行された患者のLZD濃度は最小発育阻止濃度(MIC)より高く推移し,LZDのAUCおよびAUC/MIC比などの薬物動態パラメータは,MRSA(methicillinresistant Staphylococcus aureus)治療に有効であった。
 これらの所見から,CHDF施行中の患者にLZDを投与する場合,用量の調節は必要ないことが示唆された。

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