トップページ雑誌案内(オンラインメドジャーナル)新刊一覧(年月別)近刊案内好評既刊書好評シリーズ書図書目録ヘルプ

化学療法の領域 2018年3月号(Vol.34 No.3)

P36(392)~44(400)

特集 マイクロバイオームと生体恒常性・疾患

2.無菌生物とノートバイオロジー

Germ-free life and gnotobiology

杏林大学医学部感染症学 教授 神谷茂(Shigeru Kamiya)

                                                         
Summary

 常在細菌叢をもたない無菌生物に既知の微生物を感染させた生物をノートバイオート(gnotobiote)と呼び,その学問体系をノートバイオロジー(Gnotobiology)と呼ぶ。1943年,米国のReyniersとTrexlerによりスチール製無菌飼育アイソレーターが作製され,ニワトリおよびラットの長期間にわたる無菌環境下での飼育および継代が可能となった。以来,ノートバイオロジーは,医学,薬学,歯学,獣医学,農学,栄養学,水産学,理学など幅広い学問領域にて学際的な研究が展開された。無菌動物の特性を評価する初期の研究から,ノートバイオートを用いた常在細菌叢の生体へのかかわりについての研究が進展した。特に,ノートバイオロジーが感染症学・免疫学・微生物生態学・臨床医学などの研究領域に応用され,多数の新知見が得られた。今後さらにオミックス解析や分子遺伝学へのノートバイオロジーの応用が期待される。

※外字や機種依存文字は標準文字に変換して表示しております。

この文献の目次ページに移動 全文を見る

▲このページの上へ