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化学療法の領域 2018年3月号(Vol.34 No.3)

P70(426)~75(431)

特集 マイクロバイオームと生体恒常性・疾患

6.過敏性腸症候群,内臓知覚過敏とマイクロバイオーム

Irritable bowel syndrome, visceral hypersensitivity and microbiome

旭川医科大学内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野 教授 奥村利勝(Toshikatsu Okumura)

                                                         
Summary

 腸内細菌と過敏性腸症候群(IBS)に関する知見が蓄積されつつある。感染性胃腸炎後にIBSが発症する感染後IBSの概念は腸内細菌叢の変化とIBS発症の関係を示している。さらに,非吸収性経口抗菌薬のrifaximinがIBS症状を改善すること,IBS患者にプロバイオティクス投与で腹部症状が改善すること,fMRIでプロバイオティクスが内臓知覚に関与する脳機能を変容させることから,腸内細菌は内臓知覚受容機構に影響を及ぼし,IBSの病態に深くかかわる可能性が考えられる。我々は,脳内オレキシンシグナルの低下が内臓知覚過敏を引き起こし,IBSの病態形成に関与するとの仮説を提唱している。腸内細菌による脳胃腸軸の機能変化がIBSの病態を引き起こすというダイナミックなメカニズムが想定される。

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