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化学療法の領域 2018年3月号(Vol.34 No.3)

P85(441)~90(446)

特集 マイクロバイオームと生体恒常性・疾患

8.腸内共生細菌の代謝産物の宿主への影響

The influence of metabolites produced by intestinal commensal bacteria in the host

協同乳業株式会社研究所技術開発グループ 主幹研究員 松本光晴(Mitsuharu Matsumoto)

                                                         
Summary

 腸内共生細菌の低分子代謝産物は腸管より吸収されると宿主細胞に直接的に作用する可能性が高い。特定可能な水溶性代謝産物だけでも200種程度存在するが,その半数以上が腸内共生細菌の影響を受けている。現時点で,腸内共生細菌の作用で食物繊維類から産生される短鎖脂肪酸による免疫修飾作用や,コリンやカルニチンから生成されるトリメチルアミンとアテローム性動脈硬化の関連性など意義深い研究成果が存在するが,他の代謝産物の知見はほとんどなく,まだ黎明期と言える。筆者らは,多数の代謝産物から多岐にわたる機能を有するポリアミンに着目し,腸内共生細菌のポリアミン産生を高める手法の開発に取り組み,マウスの寿命伸長効果が得られることを見出した。

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