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医薬ジャーナル 2018年6月号(Vol.54 No.6)

P73(1409)~80(1416)

特集 実臨床へ向けた時間医薬研究の新動向

1.時間医薬研究の現状と展望

九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野/グローカルヘルスケア分野・教授 小柳悟

                                                         
Summary

 古くから,さまざまな疾患の症状や発症には概日性の変動があると知られていた。例えば,気管支喘息における呼吸困難を伴う発作は夜間に頻発し,心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症は早朝から午前中にかけて発症頻度が上昇する。また,薬の効果,体内における挙動も服用する時刻によって変化する。1997年に哺乳類動物における最初の時計遺伝子が発見されて以降,体内時計の分子機構に関する研究が活発化し,生体機能に24時間周期の変動(概日リズム)が引き起こされるメカニズムの解明が加速的に伸展した。近年の研究から,時計遺伝子の働きと疾患・薬効との関わりも明らかにされつつあり,それら時間医薬研究の成果を診断・治療・医薬品開発などへ応用しようとする試みも活発化している。
 本特集では,概日時計による病態・薬効の制御機構について各専門の先生方にご紹介いただいている。本稿では,実臨床へ向けた「時間医薬研究」の現状と今後の展望について概説する。

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