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医薬ジャーナル 2018年6月号(Vol.54 No.6)

P117(1453)~122(1458)

特集 実臨床へ向けた時間医薬研究の新動向

7.慢性疼痛の概日変動メカニズムと新しい治療標的

九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野 特任助教 楠瀬直喜
九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野/グローカルヘルスケア分野 教授 小柳悟
九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野/グローカルヘルスケア分野 准教授 松永直哉
九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野 教授 大戸茂弘

                                                         
Summary

 慢性化した痛みは患者の生活の質(quality of life:QOL)を大きく損ねるため,適切にコントロールしなくてはならない。しかしながら,慢性疼痛の中には既存の鎮痛薬が奏効しないものも多く,新たな作用機序を有する鎮痛薬の開発が望まれている。一方,種々の慢性疼痛患者の病態には約24時間周期の変動(概日変動・概日リズム)が認められ,特定の時間帯に症状が悪化することが知られている。概日変動というユニークな視点から疾患を見つめ直すことで,これまでとは異なる疼痛の原因分子が同定できる可能性がある。実際に,概日変動制御機構に着目した解析を通じて,いくつかの鎮痛薬の標的となり得る分子が見出されている。近い将来,これらの成果が新たな鎮痛薬の誕生につながることを期待したい。

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