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アレルギー・免疫 2018年7月号(Vol.25 No.7)

P26(886)~32(892)

特集 全身から考えるアレルギー性結膜疾患 Ⅱ.呼吸器内科との連携

1.抗IgE抗体療法を含めて

帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学教授 山口正雄(Yamaguchi Masao)

                                                         
Summary

 呼吸器内科で診療する疾患の中で,眼科と連携していくことが必須なもの,望ましいものがいくつかある。アレルギー疾患はその代表的なものであり,内科で診療する気管支喘息や眼科で診療するアレルギー性結膜炎といった具合に臓器毎に別の病名がついている。病名は異なっていても,病態において特異的IgE(immunoglobulin E)が中心的に関与することは共通であり,抗IgE抗体は基本的病態を抑えることで,喘息への効果だけでなくアレルギー性結膜炎への効果も期待できる。喘息には様々な細胞や因子が病態に関わっているが,アレルギー性結膜炎にも深く関わる細胞あるいは因子を標的とする治療戦略を選ぶことで,患者においては複数のアレルギー疾患への効果を期待でき,一方,医師にとっては付加価値をもつ治療と見なすことができる。このような位置づけの薬剤は,今のところステロイド内服と抗IgE抗体などが該当するが,今後増えていくと期待される喘息に対する生物製剤がアレルギー性結膜炎にどれ程の効果を示すのかが注目される。また,内科医において生物製剤を選択する際に,アレルギー性鼻炎,好酸球性副鼻腔炎や好酸球性中耳炎の存在を参考としているが,アレルギー性結膜炎の存在も考慮すべき事項として含めるためには,今後の情報の積極的な発信が期待される。

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