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化学療法の領域 2002年3月号(Vol.18 No.3)

P52(370)~57(375)

特集 バイオテロリズム対応策-日本の取るべき道

7.野兎病

Tularemia

松本慶蔵(Keizo Matsumoto)

                                                         
Summary

野兎病菌にはA群菌とB群菌があり,A群菌のFrancisella tularensis の病原性が高く,この菌の10~50個が吸入された場合,重症肺炎を惹起できる事が知られている。生物学的兵器としてその候補とされる理由はここにある。しかもこの菌が撒布されれば,土壌や沼地に数カ月にわたり生存し続ける事が可能である事も知っておく必要がある。
 本菌の宿主への侵入は,通常の場合,ダニによる刺咬が多いが,本菌に感染した野兎の食品として摂取して胃腸型本症となる。欧州では蚊がベクターになる。最も有効な抗菌薬はアミノ配糖体中,SM(ストレプトマイシン)とGM(ゲンタマイシン)であり,適切な早期診断が必要であり,早期の化学療法が必要である。現在弱毒生ワクチンが有用であるが,まだ研究進歩の必要性がある。

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