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化学療法の領域 2002年3月号(Vol.18 No.3)

P58(376)~62(380)

特集 バイオテロリズム対応策-日本の取るべき道

8.生物テロ対処のための感染症サーベイランス

Infectious diseases surveillance for bioterrorism

国立感染症研究所 加來浩器(Koki Kaku)
国立感染症研究所 岡部信彦(Nobuhiko Okabe)

                                                         
Summary

生物テロ対処のための感染症サーベイランスは,生物テロ対処の段階によってその目的が異なっている。危機管理の段階では,生物テロの存在を確認または生物テロの兆候を早期に認識するために行われている。一方結果対処の段階では,生物テロによる被害拡大防止のために行われる。現行の感染症法は生物テロを念頭に入れていないため,法に基づくサーベイランスでは,生物テロの危機管理に対処できない。感染症法施行後5年後の見直しの際には,サーベイランスシステムあるいは感染症類型化などの改正も必要となるであろう。
 特別なイベントのためのサーベイランスは,期間・地域を限定した症候群サーベイランスがこれまでに海外で行われたことがあるが,2000年,わが国で G8サミット時に試みられた症候群サーベイランスでは,いくつかの問題点が見出された。2002年に開催予定のワールドカップサッカーでは,感染症の防止のために国内のみならず韓国のサーベイランス当局との密な連携による効果的なサーベイランスの施行が求められる。

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