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医薬ジャーナル 2005年3月号(Vol.41 No.3)

p63(961)~p69(967)


MONTHLY PRESS


企業活動

米国バイオベンチャーSyrrx社を統合
 武田薬品工業

 武田薬品工業は2月7日,米国のバイオベンチャー企業Syrrx社(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)の買収を決定したと発表した。
 Syrrx社は,医薬品のリード化合物を創出し,それを最適化する世界最高水準の“タンパク質高速X線結晶構造解析技術”(※)を持つ。特に糖尿病の領域では,複数の化合物が既に臨床試験段階にあるなど,優れた研究開発力を有している。
 武田薬品工業は現在,大阪研究所,筑波研究所を擁するが,これらを中心としたさらにグローバルな研究ネットワークの構築を目指して,国内外の研究機関や大学との連携を積極的に進めているところ。武田薬品工業はSyrrx社を米国での重要な研究拠点と位置づけており,今回の同社の統合で,新薬の開発・探索に関わる研究プロセスの効率性が一層高まることから,今後の創薬に質・量の両面で寄与するだろうと期待している。
 Syrrx社は,米国での所定の手続きの完了後,武田アメリカ・ホールディングスの子会社となる。

 (※)タンパク質の高速X線結晶構造解析技術:
従来の創薬研究では,ハイスループット・スクリーニングにより,創薬ターゲットとなるタンパク質の「鍵穴」に合う「鍵」(候補化合物)を,数十万のライブラリー化合物の中から探索していたが,結合部分のタンパク質構造の情報が不足していることから,その探索には膨大な時間を要していた。高速X線結晶構造解析技術では,ターゲットとなる「鍵穴構造」とそこに結合する化合物の「結合構造」を明らかにできることから,効率的な創薬につながるとされている。

MONTHLYPRESS

ロート製薬と森下仁丹
共同販売会社設立に合意

 ロート製薬と森下仁丹は2月4日,両社が出資する共同販売会社「メディケアシステムズ」(資本金:90百万円)を7月1日付けで設立することに基本合意したと発表した。
 出資比率は,ロート製薬70%,森下仁丹30%で,社長には元木好直・現ロート製薬常務取締役が就任する予定。両社は,それぞれが製造販売している製品群のうち,ロート製薬は「パンシロン」など胃腸薬を中心とする内服薬や健康食品,検査薬等を,また森下仁丹は口中清涼剤「仁丹」や医療器具「仁丹体温計」をはじめとするリテール事業部門の製品を,新会社に販売委託する。
 初年度の売上げ目標は,約75億円。(年間売上換算)。

ドライアイ治療薬「レバミピド点眼液」
ノバルティスとライセンス契約
 大 塚 製 薬

 大塚製薬は2月7日,現在開発中のドライアイ治療薬「レバミピド点眼液」(一般名)について,ノバルティス(本社:スイス,CEO:ダニエラ・バセラ)との間でのライセンス契約を昨年12月22日付けで締結したと発表した。この契約によりノバルティスは,日本とアジアの主要国を除く世界各地域での独占的開発と販売権を取得した。
 レバミピド製剤はこれまでに,大塚製薬が「ムコスタ錠100」,「ムコスタ顆粒20%」(胃粘膜防御因子増強剤)として,90年12月より発売している。
 レバミピド点眼液は,大塚製薬が新規化合物として合成。結膜と角膜を覆っている涙液中のムチンを増加させ,ドライアイに伴う角膜や結膜上皮障害を改善する。
 現在,米国で第 III 相試験が進められている。

肝動脈塞栓材「ジェルパート」
日本化薬に開発実施権
 日本化薬/山之内製薬

 山之内製薬と日本化薬は2月7日,山之内製薬が創製し,本年1月に製造承認を取得した肝動脈塞栓材「ジェルパート」(開発番号:YM670)について,日本での販売・物流や追加適応開発に関する独占的実施権を,山之内製薬が日本化薬に付与することで合意したと発表した。
 「ジェルパート」は,肝細胞癌の治療法の1つである「肝動脈塞栓療法(TAE)」の塞栓材として用いられる新規医療用具で,多孔性のゼラチン粒からなる。腫瘍に栄養を与えている肝動脈を塞栓し,血流を遮断することで病巣を選択的かつ低侵襲に治療する。発売は本年夏頃の予定。海外での開発は,行っていない。
 日本化薬は,2004年7月に肝細胞癌を適応症とするアイエーコール®(動注用シスプラチン)を発売しており,肝癌領域が重点活動領域のひとつ。「ジェルパート」の実施権を得ることで,癌領域でのラインナップがさらに充実するとしている。

新規クラスの抗精神病薬「ACR-16」
カールソン社とライセンス契約締結
 藤沢薬品工業

 藤沢薬品工業は2月7日,スウェーデンの製薬ベンチャー企業カールソン リサーチ社(カールソン社)との間で,抗精神病薬「ACR-16」(開発コード)についての全世界にわたる独占的開発・製造・販売契約を締結したと発表した。
 「ACR-16」はカールソン社が創製した,ドパミン・スタビライザー。ドパミン活性が高ければドパミン効果を抑制し,低ければ増強するという,ドパミン活性レベルを安定化させる薬剤。
 新規クラスの,安全性の高い抗精神病薬として,統合失調症での陽性症状と陰性症状だけでなく,認知機能障害や,その他の注意欠損多動性障害(ADHD),パーキンソン病,ハンチントン病などに対する治療効果が期待されている。
 同薬はこれまでに,カールソン社が統合失調症,パーキンソン病,ハンチントン病についての第 I 相試験を欧州で実施しているが,今後の開発は藤沢薬品工業(4月からの社名はアステラス製薬)が行う。ただしハンチントン病に関する開発と販売については,カールソン社が特定国での権利を留保している。

褥瘡・皮膚潰瘍治療剤
「カデックス軟膏0.9%」,「カデックス」
輸入承認と販売権の承継で合意
 日本医薬品工業とスミス・アンド・ネフュー

 日本医薬品工業とスミス・アンド・ネフュー日本法人は2月4日,褥瘡・皮膚潰瘍治療剤「カデックス軟膏0.9%」(ヨウ素含有軟膏)と「カデックス」(ヨウ素DDSパウダー)の2剤について輸入承認と販売権を,3月5日付けでスミス・アンド・ネフュー日本法人が日本医薬品工業より承継すると発表した。両剤のライセンス供与者であるスミス・アンド・ネフューplc(本社:英国)の申し出を受けてなされた措置。承継後の販売開始予定日は4月1日。販売はこれまで日本医薬品工業を含む4社が行っていたが,今後はスミス・アンド・ネフュー社が単独で行うことになる。ただし,各社が保有する在庫分については,それぞれの販売元が引き続き販売を行う。

米国バイオベンチャー企業と
研究開発契約締結
 大 塚 製 薬

 大塚製薬は2月16日,米国ガレニア社(本社:マサチューセッツ州)との間で,新薬研究開発についてのライセンス契約を締結したと発表した。
 ガレニア社は,中枢疾患治療薬の探索と開発を行うバイオベンチャー企業。統合失調症と双極性感情障害を含む中枢疾患領域での革新的な治療薬の開発を目指す。大塚製薬はガレニア社に資金を提供し,ガレニア社が見出した新規化合物については,大塚製薬が全世界で独占開発・販売の権利を得る。

滑川市に新製剤開発センターを新設
 日本医薬品工業

 日本医薬品工業は1月18日,治験薬の開発と製造体制の強化を目的として,富山県滑川市に製剤開発センターを新設すると発表した。
 同センターでは,これからジェネリック医薬品を開発する上で,臨床治験のニーズに合った各生産スケールを備えることをめざす。承認後の医薬品については,製品の中・小ロット生産にも対応可能にして,原価低減につなげる考え。
 新センターは,鉄筋コンクリート地上3階建(延べ床面積2,636m2),総工費15億円。4月に着工し,来年6月に竣工予定。


◆三共と第一製薬:統合報道を否定=三共と第一製薬は2月19日,一部報道機関が両社の統合について報じたが,実施の有無も含め,現時点では何も決定していないとして,それぞれに統合報道を否定した。
◆日本医薬品工業:商号変更,「日医工株式会社」に=日本医薬品工業(田村友一社長)は1月18日,同社の商号を「日医工株式会社」に変更することを決定したと発表した。同社は今年7月15日に創立40周年を迎えることから,同日を期して商号変更を行う予定としている。
◆三和化学研究所:新規高脂血症治療剤で米国Quark社とライセンス契約を締結=三和化学研究所は2月8日,新規高脂血症治療剤に関するライセンス契約を,Quark Biotech Institute社(本社:カリフォルニア州フリーモント)との間で締結した。三和化学研究所はこの契約に基づき,同剤を日本と東アジアで独占的に開発・製造・販売する権利を取得した。Quark社は,遺伝子サイレンシングとDNAマイクロアレイ技術との融合により,ターゲット遺伝子やタンパク同定を可能とする革新的な高速機能プロファイリングのプラットホーム「BiFARTM」を開発,特許を取得している。
◆メルク:ドイツメルク電子工業用薬品事業をBASFに売却=メルク(本社:東京,クラウス・ディール社長)は2月8日,親会社のメルクKGaA(本社:ドイツ・ダルムシュタット市,ベルンハルト・ショイブレ社長)が保有する電子工業用薬品事業をBASF(バーディシェ・アニリン・ウント・ソーダ・ファブリク)社に2億7千万ユーロで売却し,今後は医薬品と化成品事業に集中すると発表した。
◆日本アルコン:スコット・マニング社長が日本眼内レンズ協会会長に就任=日本アルコンは2月8日,同社のスコット・マニング代表取締役社長が,1月25日開催の日本眼内レンズ協会の総会で会長に選任され,就任したと発表した。日本人以外の会長就任は今回が初めて。会長職の任期は2年。
 眼内レンズ協会は,眼内レンズの製造や輸入販売を行う企業のための協会で,現在16社が加盟している。
 眼内レンズとは,人工水晶体のこと。混濁した水晶体を除去する白内障手術で代わりに挿入するレンズ。
◆秋山錠剤株式会社:福島工場を新設=秋山錠剤株式会社(本社:東京都品川区,秋山泰伸社長)は,4月1日の薬事法改正を機に,福島県内に工場を新設すると発表した。同福島工場は,平成7年にベルギーの医薬品メーカーが医薬品包装施設として完成させたものの,3年前に撤退したことから,これを買収したもの。(2棟,約682坪)。今後の増築により,医療用医薬品を中心とする受託製造で,すべての工程が可能な設備計画を策定中。
◆杏林製薬:名古屋支店を移転=杏林製薬は名古屋支店を下記に移転,3月7日より業務を開始する。
 移転先:〒461-0004 名古屋市東区葵3-15-31 住友生命千種ニュータワービル8F(TEL 052-933-3811/FAX:052-933-3822)
◆扶桑薬品工業とヒュービットジェノミクス:糖尿病分野で共同研究開始=ヒュービットジェノミクスと扶桑薬品工業は2月10日,糖尿病合併症治療薬の創薬と診断キットの開発を目的に共同研究を開始したと発表した。創薬では,糖尿病の疾患原因遺伝子探索を基盤とする研究を行う。
◆杏林製薬:子会社ActivX社が米国ファイザーと共同研究契約締結=杏林製薬は2月10日,米国での同社の100%子会社であるActivX Biosciences, Inc.(本社:米国カリフォルニア州)が,米国ファイザーの開発する化合物について,その探索研究から開発までカバーする複合的な共同研究契約を,両社間で締結したと発表した。
 ActivX社は,2000年8月に設立されたバイオベンチャー企業。最新のプロテオミクス技術と高速蛋白解析技術を用いて,探索研究やプロファイリングから化合物の選択性・生物学的活性・毒性メカニズムの解析までを行う。2004年12月に杏林製薬の子会社となった。
◆グラクソ・スミスクライン:ゼフィックス錠100の追加効能(肝硬変)が優先審査品目に=グラクソ・スミスクラインは2月16日,B型慢性肝炎治療薬の「ゼフィックス錠100」(一般名:ラミブジン)が,肝硬変の適応追加の検討で優先審査品目に指定されたと発表した。
◆味の素:「リーバクト顆粒」製造方法で特許権の存在を確認=味の素は,グループ会社の味の素ファルマが持つ分岐鎖アミノ酸経口製剤「リーバクト」の製造方法の特許(第3211824号)について2月10日,同薬の後発品を製造・販売する日本製薬が自社はこれを侵害していないとして提起した「特許侵害差止請求権不存確認訴訟」が棄却されたと発表した。ただし,顆粒の造粒方法に関わる特許権(第3341771号)侵害については認められなかった。なお,審理中日本製薬は,味の素ファルマとの見解の相違による対立を避けるため,市販薬では承認申請時に用いた治験薬の製造方法とは異なる製法を採用したと陳述している。
◆日本イーライリリー:英国医学誌での誤報に抗議,記事撤回に=英国の医学雑誌「British Medical Journal」(BMJ)は,今年1月1日号で「fluoxetine(Prozac)」の臨床試験に関する1988年当時のリリー社の資料が適切に公表されず,その後の訴訟にも使用されなかったとする記事を掲載したが,リリー社からの抗議でそれが誤報であったことが判明。BMJ誌は1月29日号でリリー社に対する謝罪文を出し,記事の撤回を行った。同社は,日本で一部の報道機関がBMJ誌の古い情報に基づいた誤報を行ったことに2月14日,遺憾の意を表明,改めて注意を喚起した。
◆サノフィ・アベンティス:花粉症患者の応援キャンペーンを実施=サノフィ・アベンティスグループ アベンティスファーマは2月16日,花粉症の患者を応援する「Winning Smileキャンペーン」を実施すると発表した。(後援:日本アレルギー協会,NPO花粉情報協会)。
 キャンペーンでは,「花粉症に打ち勝った笑顔の写真または体験談」を募集。募集資格があるのは,今年の大量花粉に打ち勝った人。当選作品は,Webサイトの「アレルギーi」(http://www.allergy-i.jp/kafun/)と,「週間朝日」「アサヒカメラ」誌上で7月中旬に発表される。グランプリ景品は,フランスのルーブル美術館にペアで招待(5組)など。
▽募集期間:5月31日まで(当日消印有効)
▽応募方法:〒103-8323 東京都千代田区神田小川町2-10 (株)日本経済広告社内Winning Smile事務局宛に,氏名・年齢・性別・職業・住所・電話番号・メールアドレスを,所定の応募用紙に記入し,送付する。
 応募用紙は,病・医院,薬局等に設置してある。「アレルギーi」からもダウンロード可能。
◆タイコ ヘルス ジャパン:ISO13485:2003を取得=タイコ ヘルス ジャパンは2月3日付けで,医療機器での品質マネジメントシステムの国際規格であるISO13485:2003を取得したと発表した。


新製品

痛みの少ない注射針
『ペンニードル®32Gテーパー』
 ノボ ノルディスク ファーマ

 ノボ ノルディスク ファーマは2月18日,世界初のテーパー型注射針『ペンニードル®32Gテーパー』を新発売した。(テーパーとは,円錐状の意)。同注射針は,針先を根元側より細くすることで,刺入時の痛みを軽減したもの。注射針としての強度や薬液の流入量が損なわれることはない。
 従来のペン型注入器用注射針は31G(外径0.25mm)だが,『ペンニードル®32Gテーパー』の先端部はそれよりさらに細く,32G(外径0.23mm)となっている。(根元部は31G)。内径は従来品と変わらない。

栄養調整食(流動タイプ)
『ライフロン®-Q10
 日 研 化 学

 日研化学は2月7日,栄養調整食(流動タイプ)『ライフロン®-Q10』を日清キョーリン製薬と共同で発売すると発表した。
 同製品は,コエンザイムQ10(以下,CoQ10)を1パック200mLあたり10mg配合した栄養調整食。汎用タイプとして,1mL当たり1kcalに調整してある。
 これまでのライフロンシリーズは,主として疾病の慢性期での使用を目的とした製品だったが,本製品は術前・術後の早期に用いることで,外科的侵襲や酸化ストレスからの早期回復を図り,治療期間の短縮,早期退院が可能になるとしている。
 また,同シリーズの従来品と比較して,抗酸化作用のあるビタミンC,ビタミンE,β-カロテンを増量,さらにn-3系脂肪酸(α-リノレイン酸,DHA,EPA)を強化してある。(n-6/n-3=2.0)。また,微量元素も添加されている。
 両社では,17年3月期で11百万円,18年3月期で124百万円の売上げを目標としている。
 なお,日研化学は取扱総代理店,販売者は日清キョーリン製薬となる。


団体・研究会

「ヘルシー・ソサエティ・アワード」
第1回受賞者決定
 日本看護協会と米国ジョンソン・エンド・ジョンソン

 社団法人日本看護協会(南 裕子会長)と米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人は,「ヘルシー・ソサエティ・アワード」を創設,第1回受賞者を決定し,授賞式を2月8日,東京都内で行った。
 同賞は,国内外で学術・教育,医療,政治(行政),ボランティア・市民活動などにより国民の健康や地域社会の福祉,さらにクオリティ・オブ・ライフの向上に多大な貢献のあった個人または組織のリーダーを選出,毎年1回,全国から寄せられた推薦に基づき,賞が授与される。
 受賞対象は 〈1〉 医療従事者,〈2〉 学術研究者,〈3〉 議員,〈4〉 公務員,〈5〉 ボランティアの5部門。第1回受賞者はそれぞれ,岩本愛吉(東京大学医科学研究所附属病院長),松本慶蔵(愛野記念病院名誉院長/長崎大学名誉教授),南野知惠子(参議院議員),岸本和行(高浜市教育委員会教育長),菅原弘子(地域ケア対策ネットワーク事務局長)の5氏。
 受賞者の栄誉を称え,1,000万円相当の寄附が日本赤十字社に対して行われた。

薬事法改正で変わる医薬品分類
医療用医薬品は『処方せん医薬品』へ
「要指示医薬品」は廃止に

 改正薬事法が4月1日に施行されるのに先立ち,厚生労働省は,新たな医薬品分類となる「処方せん医薬品」の指定を行い,該当する医薬品を2月10日付けで官報告示した。従来の「医療用医薬品」の約3分の2が「処方せん医薬品」の指定を受けることとなる。
 現行での主な医薬品分類は,承認申請上の分類として「医療用医薬品」,「一般用医薬品」があり,販売規制上の分類として,「要指示医薬品」があった。「要指示医薬品」は医療用医薬品の一部で,医師の処方せんが必要なものと位置づけられていた。
 改正薬事法ではこの「要指示医薬品」の指定が廃止され,医療用医薬品は「処方せん医薬品」と調剤用薬,公衆衛生用薬などとなる。
 医薬品添付文書や包装の外箱への記載事項なども変更となるが,これについては2年を経過措置期間とし,順次新しいものに切り替えられる。

千里ライフサイエンスセミナー
「生体・細胞シミュレーションの実用化に向けて」
 3月7日,千里ライフサイエンスセンター

 (財)千里ライフサイエンス振興財団は3月7日,「千里ライフサイエンスセミナー」を開く。テーマは,「生体・細胞シミュレーションの実用化に向けて」。
 数百にわたる代謝物を一度に測定することのできるメタボローム解析技術や,代謝をシミュレーションする最新のコンピュータ技術の動向と,それら技術の食品・医療産業への応用の可能性について議論される。
 コーディネーターは,冨田 勝(慶応義塾大学先端生命科学研究所所長・ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ〔株〕取締役)と,野間昭典(京都大学大学院医学研究科生体制御医学講座教授)の2氏。
 定員300名。参加費は,会員:3,000円,非会員5,000円,学生1,000円。
 主なプログラムは次の通り。
○「メタボローム解析と代謝シミュレーションの産業応用」(冨田 勝・慶応義塾大学先端生命科学研究所所長・ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ〔株〕取締役)
○ダイナミック細胞モデルの実用性,心筋細胞(Kyoto)モデル(野間昭典・京都大学大学院医学研究科教授)
○心筋細胞における興奮−収縮−エネルギー代謝連関シミュレーション(松岡 達・京都大学大学院医学研究科)
○「メタボローム解析技術と代謝シミュレーションによる新しい細胞機能制御機構の探索」(末松 誠・慶応義塾大学医学部教授)
○「心臓興奮の神経制御シミュレーション」(倉智嘉久・大阪大学大学院医学研究科教授)
○「生体シミュレーションの医療への応用:E-CELLによる糖尿病病態シミュレーションモデルの構築と人工知能型糖尿病診療支援システムの開発状況」(中島 弘・大阪府立成人病センター)
▲問い合わせ先:財団法人千里ライフサイエンス振興財団セミナー(U4)事務局(〒560-0082 豊中市新千里東町1-4-2千里ライフサイエンスビル8階,TEL 06-6873-2001/FAX:06-6873-2002)

第28回未来医学研究会学術大会
3月12日,東京女子医大弥生記念講堂

 第28回未来医学研究会(桜井靖久会長・東京女子医科大学名誉教授)が3月12日(土),東京女子医科大学 弥生記念講堂で開催される。テーマは,「ユビキタス社会における未来医学」。
 参加登録費は,会員5千円,非会員8千円。
 主なプログラムは次の通り。
▲トピックス:午前の部「米国のナノバイオテクノロジーの現状と研究動向」(大和雅之・東京女子医科大学先端生命医科学研究所助教授),午後の部「先端生命医科学研究所の近況」(岡野光夫・先端生命医科学研究所所長)
▲会員発表:「未来医学セミナーを進める」(中村亮一・第35期生,東京女子医科大学),「『細胞袋工学』を利用した微小マニュピュレータの開発」(前田真法・第35期生,ペンタックス),「体調制御する生物医薬~寄生虫による体内アルコール制御~」(今村俊樹・第35期生,セコム),「骨内における人工地震発生による骨粗鬆症の予防及び治療」(道口信行・第35期生,オリンパスメディカルシステムズ)
▲大会長講演:「医療情報から見たユビキタス社会における未来医療とは」(鍵谷昭典・第11期生,エルクコーポレーション医療情報担当部長)
▲基調講演:「ユビキタス社会における医療機器安全の考え方」(酒井順哉・名城大学大学院教授)
▲特別講演:「経営主体を越えた地域チーム医療の提言~東京ベイ構想」(阿曽沼元博・国際医療福祉大学教授),「ユビキタス社会における画像診断について」(佐藤俊彦・株式会社DrNET代表取締役),「ユビキタス社会と情報セキュリティ」(津坂昌利・名古屋大学医学部助教授)
 詳細は未来医学研究会事務局(担当:長井 慈)まで。(東京女子医科大学先端生命医科学研究所内:〒162-8666 東京都新宿区河田町8番1号 TEL :03-3353-8111/FAX:03-3359-6046)

第28回日本栄養アセスメント研究会
5月6,7日
千里ライフサイエンスセンター

 第28回日本栄養アセスメント研究会(会長:高木洋治・大阪大学大学院保健学教授)が5月6日,7日の両
日,千里ライフサイエンスセンター(豊中市新千里東町1-4-2)で開かれる。参加費は,一般4,000円(学生1,000円)。市民公開講座は参加費無料。(定員400名,先着順)。プログラムは次の通り。
▲5月6日(13:00~18:00)
○教育セミナー(市民公開講座)「各種栄養素の評価法:日本人の食事摂取基準(2005年版)を踏まえて」をテーマに,「食事摂取基準策定に関する総論」(佐々木 敏・国立健康・栄養研究所リーダー),「炭水化物,脂肪摂取並びにエネルギー消費の評価法」(田畑 泉・国立健康・栄養研究所健康増進研究部部長),「蛋白摂取の評価法」(田中平三・国立健康・栄養研究所理事長),「ビタミン摂取の評価法」(岡野登志夫・神戸薬科大学大学院医療薬科学教授),「ミネラル摂取の評価法」(江指隆年・聖徳大学大学院人間栄養学教授)の5演題が予定されている。
▲5月7日(9:00~17:00)
○特別講演「栄養アセスメントのあゆみと将来展望」(武藤泰敏・岐阜大学名誉教授/椙山女学園大学前学長)
○教育講演「検査結果をどう評価するか?」(原口紘二・名古屋大学工学部応用化学教授)
 上記のほか,最新の栄養評価法,一般演題,ランチョンセミナーが予定されている。
 詳細は,同研究会のURL http://health-info.jp/nutr-assess/the28thで。

花粉症対策
薬局・一般販売業に協力要請
 日本薬剤師会

 日本薬剤師会(中西敏夫会長)は2月2日,各都道府県薬剤師会会長にあてて,花粉症対策への協力を要請した。
 (「薬局・一般販売業における花粉症対策について」〔日薬情発27号〕)。
 これは,かねてより花粉症対策について厚生労働省から日本薬剤師会に協力要請があったが,このほどその具体的対応が決まったことを受けてなされたもの。
 日薬では,各都道府県薬剤師会の指導の下に,会員薬局が,〈1〉 花粉症対策ポスターを薬局内に掲示したり患者からの相談に応ずる,〈2〉 必要に応じて医療機関の受診紹介を行う,〈3〉 マスク・メガネ等の花粉症対策用の衛生材料を供給する――などを行うよう求めている。

花粉症対策情報>

○花粉症に関する相談マニュアル(Q&A)とポスター雛形:厚生労働省ホームページhttp://www.mhlw.go.jp/>行政分野毎の情報> 健康> リウマチ・アレルギー情報> 花粉症特集> 都道府県等担当者・医療従事者等向けページ――の順に画面を選択する。ポスターは適宜,ダウンロード(独自の加工可能)できるが,各都道府県薬剤師会からも会員薬局に提供する予定。
○医療従事者等向けQ&A(閲覧URLは上記に同じ)
 鼻アレルギー診療ガイドライン(http://www.jaanet.org/medical/guide.html)と併せて利用。
○医療機関向け専門相談窓口
 「リウマチ・アレルギー情報センター」ホームページ内(http://www.allergy.go.jp)に,電子メールによる専門相談窓口を開設。


◆日本薬剤師会:フジテレビ系列番組に抗議=日本薬剤師会は,1月25日に放映されたフジテレビ系列の番組「知らなかったじゃ済まされない!年金&病院&介護のウラのウラ 怒りの大公開スペシャル」で,「調剤報酬」に関して,「訳の分からないところにお金がとられている」という方向に結論が導かれたことについて,薬局・薬剤師の業務や保険制度について不適切な内容であり,全国の保険薬局薬剤師の真摯な気持ちを無視し,国民に大きな誤解を与えるものであったとして同月27日,当該番組のプロデューサーに,電話で抗議の申し入れを行ったことを明らかにした。
◆日本製薬団体連合会:「製薬企業における個人情報の適正な取扱いのためのガイドライン」を作成=日本製薬団体連合会は,4月1日より「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)が全面施行されるのを前に,「製薬企業における個人情報の適正な取扱いのためのガイドライン」とその解説書を作成した。本ガイドラインは,個人情報保護法施行後,加盟各団体とその会員企業がスムーズにその活動を進められるよう支援するのが目的。

【効能追加承認情報】

■日本化薬:「ランダ注」,「ラステット注」,「オンコビン注射用1mg」
・効能追加承認:他の抗悪性腫瘍剤との併用療法として,次の3剤で効能・効果の追加承認を受けた。(承認日:2月14日)
○ランダ注(一般名:シスプラチン):悪性骨腫瘍,子宮体癌(術後化学療法,転移・再発時化学療法)
 (http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4291401A1038_1_07/
○ラステット注(一般名:エトポシド):小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,横紋筋肉腫,神経芽腫,網膜芽腫,肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍,腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍等)
 (http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4240403A2034_1_06/
○オンコビン注射用1mg(一般名:硫酸ビンクリスチン):多発性骨髄腫,悪性星細胞腫,乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
 (http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4240400D1030_2_02/
解説
 厚生労働省は04年1月,「抗がん剤併用療法に関する検討会」(http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#iyaku)を設置し,適応外で使用されている医薬品のうち,エビデンスがあり,臨床上有用であると考えられるものを選定,順次当該効能取得を進められるよう検討してきた。シスプラチン,エトポシド,硫酸ビンクリスチンの3剤については,海外では既に広く使用されているにも関わらず,わが国では未承認のためその使用が制限されていたが,これらも対象薬として同検討会で取り上げられ,専門家の意見をもとに,効能・効果に対する適応拡大の是非が検討されていた。日本化薬ではその検討結果を受け,昨年8月(ラステット注)と9月(ランダ注,オンコビン注射用1mg)に順次,承認を申請,今年2月14日,3剤の承認が得られたもの。
■ブリストル製薬:ブリプラチン注(25mg/50mL)
・追加効能:悪性骨腫瘍,子宮体癌
 ブリストル製薬は悪性腫瘍治療薬の「ブリプラチン注」(一般名:シスプラチン〔CDDP製剤注射薬〕)について,2月14日付けで悪性骨腫瘍と子宮体癌(術後化学療法,転移・再発時化学療法)に対する効能・効果が追加承認されたと発表した。URL:http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4291401A1020_2_08/
■ブリストル製薬:ベプシド注
・追加効能:小児悪性固形腫瘍
 ブリストル製薬は,「ベプシド注」(一般名:エトポシド)が2月14日付けで,小児悪性固形腫瘍の効能・効果の追加承認を取得したと発表した。





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