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医薬ジャーナル 2000年06月号(Vol.36 No.06)

p66(1592)~p70(1596)


MONTHLY PRESS


企業活動

s1.jpg (5805 バイト)代表者異動
ウェルファイド新社長 飯田氏に内定

 ウェルファイドは5月16日の取締役会において,代表者の異動を内定した。発表によると,現・代表取締役社長の鎌倉昭雄氏は代表取締役会長に,また,現・専務取締役の飯田晉一郎氏は代表取締役社長に就任するとしている。グループ経営が求められる新時代の要請に応えるとする新経営体制は,同社が6月29日に開催する定時株主総会終了後の取締役会で決定される予定。

MONTHLY PRESS

東邦薬品が船橋薬品と業務提携
 提携内容推進のプロジェクトチーム「共創未来委員会」を設置

 東邦薬品と船橋薬品は業務提携に合意し,4月21日付けで業務提携書に調印した。
 東邦薬品はこれまで「共創未来」の精神で各地域の有力卸と業務提携を行って来たが,東海市場は静岡県だけの営業活動に止まっていた。一方,船橋薬品は東海3県(愛知県,三重県,岐阜県)に営業基盤を有し,また,介護事業に早くから着手するなど卸機能の充実に取り組んできたが,品揃えの強化や業務効率の改善,顧客支援システムの開発が課題であるとしてきた。
 両者は,このような経営課題を解決し,相互の経営資源を有効活用することを趣旨として,今回の業務提携の合意に至った。プロジェクトチーム「共創未来委員会」はこうした状況を背景に設置されたが,同チームでは今後,両社の医薬品流通業としてのさらなる機能強化と事業基盤の拡充と同時に提携内容の具体化,実効性を高めることを目標にするとしている。

住友製薬アメリカが業務開始
 住友製薬

 住友製薬100%出資の米国子会社「住友製薬アメリカ(Sumitomo Pharmaceuticals America,Ltd.)」(ニュージャージー州)がこのほど業務を開始した。
 同社では,住友製薬の米国での医薬品事業に関し,臨床開発支援,技術導出入や提携などの仲介,医薬関連情報の収集・提供などを行う。当面は,現在欧州でフェーズIの段階にある精神分裂病薬SM-13496と,フェーズIIIの段階にあるノルエピネフリン作動性神経機能改善剤「ドプス」の臨床開発に注力し,早期の承認取得を目指す。
 なお,ニューヨーク駐在員事務所は,諸手続が完了次第,閉鎖する予定。

リガンド同定不要の次世代創薬新技術で提携
 イーライリリー社とアリーナ社

 米国イーライリリー社はこのほど,アリーナ・ファーマシューティカルズ社の新技術を活用し,創薬のためのスクリーニング・ターゲットとして,リガンドの判明していないGタンパク質共役型レセプター(GPCR)の開発を行う契約を両社間で締結したことを発表した。
 アリーナ社の新技術は,CART技術といい,従来のリガンド依存型のスクリーニング手法(リガンドとレセプターの両方の同定が必要とされる)の限界をうち破るもの。CART技術によればスクリーニングに先立つリガンド同定が不要で,同技術により,ヒトゲノム・プロジェクトで新たに同定されているオーファンGPCRターゲットを用いて創薬を加速化できるというもの。
 共同研究では,中枢神経系,内分泌系及び循環器系のターゲットに焦点を絞るが,今後,ターゲットの数や治療域を増やすことも契約オプションとしている。

非麻薬性鎮咳薬TRK-851を国内共同開発
 三菱東京製薬と東レ

 東京三菱製薬と東レは,かねて共同開発に合意のあった鎮咳薬「TRK-851」の第I相臨床試験を開始した。
 TRK-851は東レが合成に成功した新規化合物でオピオイド-δ受容体に選択的に拮抗する。リン酸コデインなどの麻薬性鎮咳薬と同等以上の鎮咳作用を有しながら,麻薬性(依存性,耽溺性)がなく,便秘,眠気などが極めて軽微であるとしている。
 同剤は,経口投与可能な新規化合物として,患者のQOL改善に効果が期待される。製品化後は,2社の並行販売を予定している。

インスリン・リスプロ
FDA,欧州委員会で新適応の承認
 日本イーライリリー

 米国イーライリリーはこのほど,超速効型のインスリン・リスプロ「Humaloga」が,米国FDA及び欧州委員会より新たに適応承認を取得したことを発表した。
それぞれの適応承認の内容はFDAと欧州委員会で若干異なり, FDAでは小児及び高齢者の糖尿病治療への適応,食直後投与並びに2型糖尿病治療薬,スルホニル尿素薬との併用投与に関する承認を取得し,また,欧州委員会からは,小児・思春期小児への適応承認の取得と共に,「従来のインスリンと比較して,リスプロ皮下注射用ポンプ使用によるHbA1cの低下が得られた」との記載も可能となった。今回の承認で,リスプロは上記適応が認められた欧州連合(EU)内唯一の超速効型インスリン製剤となる。

4月1日より新保険適用
潰瘍性大腸炎治療 体外循環用医療用具
 「アダカラム」
 日本抗体研究所

 日本抗体研究所が製造承認取得している潰瘍性大腸炎治療のための体外循環用医療用具「アダカラム」が4月1日より保険適用になった。
 アダカラムは,患者静脈血から白血球(特に顆粒球,単球)を選択的に吸着除去する“白血球吸着用材料”。アダカラムにより血球成分除去を受けた血液は,その後再度患者の静脈へ返血される。(体外循環療法)。
 潰瘍性大腸炎は特定疾患指定の難病だが,同器具の保険適用により,重症・劇症及び難治性患者の活動期の病態改善及び緩解導入を目的とした治療法が新たな選択肢として加わった。材料価格基準は125,000円,1日1個を限度に算定ができる。また,処置料(一般処置)は2,000点。1患者につき2クールを限度に算定可能など,診療報酬明細書には初回からの実施記録が要求される。

喘息治療薬「フルタイド」
30日の長期投与が可能に
 グラクソ・ウエルカム

 グラクソ・ウエルカムは,同社が1998年から国内で販売している吸入ステロイド喘息治療薬「フルタイド」(一般名:プロピオン酸フルチカゾン)に,1回30日分を限度とした長期投与が,4月1日より可能となったことを発表した。
 同剤は吸入ステロイド薬として国内初の1日2回投与製剤で,軽症から重症までの気管支喘息患者を適応としているが,これまで7日分の投与しか認められていなかった。今回の長期投与は,4月1日付けの保健医療養担当規則の一部改正によって可能になった措置で,これにより,通院頻度の減少など,患者のquality of lifeの向上が期待できるとしている。

平成13年度募集
「BANYU FELLOWSHIP AWARDS」
締め切り9月15日
 萬有製薬

 萬有製薬はこのほど,「BANYU FELLOWSHIP AWARDS IN CARDIOVASCULAR MEDICINE」の平成13年度奨学助成候補者の募集を開始した。
 募集人員は5名,循環器分野の研究者を対象とする。助成期間は2年間(平成13年7月~平成15年6月)で,助成金額は一人4万ドル/年。応募資格は,年齢が平成12年9月15日現在40歳未満の者で,原則として米国に2年の研究留学が可能なこと  など。
 所定の用紙による申し込みが必要で提出期限は平成12年9月15日,発表は平成13年1月上旬に行われる。
 問い合わせ・資料請求は,萬有製薬内「BANYU FELLOWSHIP AWARDS 」事務局まで。
TEL03-5203-8126,FAX03-3270-7438


◇東京医薬品工業協会:新副会長就任=4月1日付けで竹中登一氏(山之内製薬代表取締役社長)が就任した。
◇米国製薬工業協会(PhRMA)に新会長就任=4月13~15日に行われた年次総会で,ロバート・ウィルソン氏(ジョンソン・エンド・ジョンソン社取締役副会長)が2000年度の会長に就任した。
◇欧州ビジネス協会医薬品委員会(EBC-PC):新会長就任=5月12日付けでアベンティス ファーマ代表取締役社長のピーター・レッシャー氏が新会長に就任した。
◇大正製薬:第5期工場再開発計画を開始=工場再開発計画の第5期工事として,このほど岡山工場のドリンク剤生産ラインの増設並びに大宮工場内の物流センター及び品質管理棟の建設を決定した。
◇バイアグラ不正輸入販売業者に初の有罪判決=東京地裁は,勃起障害治療薬「バイアグラ」の販売における薬事法違反で業者に初の有罪判決(懲役1年6カ月,罰金50万円,執行猶予3年ほか)を言い渡した。
◇ツムラ:ピルに関する無料電話相談サービス開始=ツムラでは,ピルに関する疑問や悩みに応える「ピル・わかるコール」を開始した。フリーダイヤル0120-260-339で,受付は,土・日曜日,祝日を除く午前10時から午後5時まで。
◇てんかん治療研究振興財団:ホームページ開設=ホームページには同財団の概要,募金の案内,平成12年度事業内容などが掲載されている。http://www.dainippon-pharm.co.jp/tenkan/
 同財団は大日本製薬が創立90周年時に設立したもの。従って,同社のホームページ日本語版トップページからもアクセスできる。


新製品

高コレステロール血症治療剤
「リピトール」
 山之内製薬とワーナー・ランバート

 山之内製薬とワーナー・ランバート社は,高コレステロール血症治療剤「リピトール」(HMG-CoA還元酵素阻害薬,一般名:アトルバスタチンカルシウム水和物)を新発売した。適用は,高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症。
 本剤は国内の臨床試験において,1日1回10mgの投与により,総コレステロールを30%,LDL-コレステロールを41%低下させ,一方,善玉といわれるHDLコレステロールを9%上昇させるという優れた効果を示している。また,総コレステロールの治療目標値(正常値上限220mg/dL未満)およびLDL-コレステロールの治療目標値(正常値上限140mg/dL)に対して,それぞれ81.4%,85.1%と到達率を示した。なお,副作用は8.7%に認められた。
 リピトールは米国ワーナー・ランバート・カンパニー パーク・デービス研究所が創製した薬剤で,わが国では山之内とワーナー・ランバートが共同開発したもの。発売にあたり,山之内製薬が製造,販売を担当,ワーナー・ランバート社の医薬品事業本部がコ・プロモーションを行うとしている。
<薬価>5mg1錠=93.70円,10mg1錠=181.60円
(有用性加算2適用)

サキナビルの生体内高利用性製剤
抗HIV剤「フォートベイス カプセル」
 日本ロシュ

 日本ロシュは,このほどHIVプロテアーゼ阻害剤「フォートベイス カプセル」(一般名:サキナビル)を新発売した。
 同剤は,日本ロシュにおいて既発売のハイビッド錠(ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤),インビラーゼカプセル,ビラセプト錠(HIVプロテアーゼ阻害剤)に次ぐ4番目の抗HIV薬。
 フリー体のサキナビルをソフトカプセル製剤化したフォートベイス カプセルは,インビラーゼ カプセルの体内への吸収率を高めたもので,生体内利用率はインビラーゼカプセルの約3倍。現在,HIV治療には多剤併用療法として,ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤2剤とHIVプロテアーゼ1剤を組み合わせた3剤併用療法が推奨されているが,フォートベイス カプセルはこの多剤併用療法に推奨される薬剤と位置づけられている。
 1カプセル中にサキナビル200mgを含有。用量は通常成人に1回1,200mg,1日3回服用。
<薬価>1錠=91.40円(1日薬価=1,645.20円)

s2.jpg (14974 バイト)遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤
注射用「ノボセブン®」
 ノボ ノルディスク ファーマ

 ノボ ノルディスク ファーマはこのほど,遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤 注射用「ノボセブン®」〔一般名:エプタコグアルファ(活性型)〕を新発売した。
 同剤は,血液凝固第VIIIまたは第IX因子に対するインヒビターを保有する第VIII因子欠乏症(血友病A)患者及び第IX因子欠乏症(血友病B)患者に対する適応が認められている。主な特長としては,〈1〉 血液循環中では不活性であり,組織因子と複合体を形成することにより,止血効果を示す,〈2〉 単一製剤であり,インヒビター保有血友病患者で既往免疫反応の原因となる第VIII,第IX因子を含まない  など。
<薬価>注射用ノボセブン®1.2mg=87,436円
    注射用ノボセブン®4.8mg=314,976円

 

糞便中ヒトヘモグロビン検出用キット
「チェックライン・ヘモ®」
 三光純薬

 三光純薬はこのほど,わかもと製薬と共同で開発した糞便中ヒトヘモグロビン検出用キット「チェックライン・ヘモ®」を新発売した。
 同キットの特徴は,〈1〉 モノクローナル抗体を利用した特異的ヒトヘモグロビン検出法のため,検査前の食事制限が不要,〈2〉 カラーラテックスを用いているため,陰性・陽性の判定が容易,〈3〉 別売りのシステム「キャッチビュアー」との組み合わせで,スキャナー・パソコン利用による自動判定とデータ処理が可能,など。
 同製品は発売元は,三光純薬で,製造元はわかもと製薬。
<希望納入価格>反応シート/18,000円/100回分
        便懸濁用緩衝液/12,000円/100本


学会・団体s3.jpg (21067 バイト)

「20世紀の総括と21世紀の展望」
第40回日本呼吸器学会総会

 3月22~24日の3日間,広島(主会場は国際会議場ほか2会場)において第40回日本呼吸器学会総会が開催された。(全演題数1,335題)。
 開会にあたって山木戸道郎会長(広島大学医学部第2内科教授)は,本学会では2000年という節目にふさわしく,「呼吸器病学における20世紀の総括と21世紀の展望」と「21世紀の平和に向けた医師の願い」の2つのメインテーマを設けたことの意義を強調した。
 前者では呼吸器病学における各分野の第一人者による最先端の話題と21世紀への展望ということについて,シンポジウムとワークショップを設定し,後者では開催地である広島が経験した戦争被害を背景とした基調講演「原爆被爆者に学ぶ−21世紀への教訓(財・放射線影響研究所:重松逸造氏)と会長講演「大久野島毒ガス傷害者診療の軌跡」を設定することにより,21世紀の平和に向けた医師の願いを本総会から国民に発信したいとし,学会会員における「平和への願い」の共有を希望した。
 次回総会は平成13年4月4日~6日(会長・福地義之助・順天堂大学医学部内科学教授)東京にて開催予定。

第42回日本消化器病学会
神戸国際会議場で10月25日~28日

 第42回日本消化器病学会大会(会長:川崎寛中鳥取大学医学部第2内科教授)が10月25日から3日間,神戸市の神戸国際会議場を中心に開かれる。本学会は,第8回日本消化器関連学会週間の主学会の一つ。
 本大会では,特別企画として「21世紀に求められる消化器専門医の役割」をテーマとしたディスカッションが予定されている。また,同特別企画クリニカルアワーとして,「Helicobacter pylori感染症の病態と治療」(藤岡利夫 大分医科大学第2内科助教授),「大腸sm癌の診断と治療」(多田正大 多田消化器クリニック院長),「C型慢性肝炎のインターフェロン療法と長期予後」(熊田博光 虎ノ門病院消化器科部長),「わが国における肝移植の現状と展開」(田中紘一 京都大学移植免疫医学教授)の講演が予定されている。そのほか,特別講演(1題),招待講演(3題),基調講演(2題),シンポジウム,パネルディスカッション,ワークショップがそれぞれ予定されている。
 事前登録料は20,000円(9月8日締め切り),当日登録料25,000円としている。詳しくは学会下記事務局まで。
 事務局;鳥取大学医学部第2内科(〒683-8504 鳥取県米子市西町36-1,TEL:0859-34-8103,E-mail:ddwjap@grape.med.tottori-u.ac.jp

第7回 国際生命倫理福井セミナー
「21世紀に向けたゲノミックスの倫理」をテーマに
~科学技術の倫理に理解と支援を呼びかけ~
11月1日より福井県国際交流協会国際ホールで

 第7回国際生命倫理セミナー(会長:藤木典生福井医科大学名誉教授,事務局長:栗山 勝福井医科大学内科教授)が11月1日より3日間,福井県国際交流協会 国際ホールで開催される。同セミナーはこれまで,一般の人々も交えて,医学,生物学のみならず,法学・倫理学・社会学の各分野の専門家より,科学技術の社会的問題点の提示と解説を行って来た。
 今回は特にゲノム創薬を中心に,新薬開発からテイラーメードの治療について,また,21世紀のポストゲノム時代に向けた癌や生活習慣病の多因子解析のためのDNAチップやSNP技術に対する法的・倫理的・社会的問題点について,専門家による解説講演および倫理的討論が行われる。
 主な講演内容としては,「創薬ゲノムの現況」,「DNA多型の技術」,「DNA多型の応用」など。最終日(11月3日)は,WHO(世界保健機関)支援のパネルディスカッションとして「遺伝医学サービスのガイドラインをめぐって」をテーマに,世界各国の研究者,専門家による討論が企画されている。
 参加費1万円(当日受付のみ),参加希望者は6月末までに次記事務局まで申し込むこと。連絡先:福井医科大学第2内科内「第7回国際生命理福井セミナー事務局」まで。TEL:0776-61-8351,FAX:0776-61-8110


新刊書

『低用量ピル適正使用マニュアル』
 堀口 雅子編・著

 低用量ピルは昨年9月に発売が開始されたが,避妊のために継続服用が必要なことから,避妊の正しい知識,服薬指導などが重要になる。
 本書は,低用量ピルを適正に使用するため,ホルモンの基礎知識から低用量ピルの作用機序と製剤の特徴,カウンセリングの行い方と薬剤選択,検査の実際,服薬指導と性感染症の予防対策まで記載され,この1冊で低用量ピルのすべてがわかるように構成されている。
 特に服薬指導に関しては,医療従事者の実務に即した質疑応答項目を39題収録することで,現場の医療者だけでなく,学校教諭にも役立つ仕上りとなっている。
 A5判,194頁,定価2,000円(税別),じほう社刊

『シナリオで学ぶ医療経済学入門』
 T.Jefferson,V.Demicheli&M.Mugford 著
 酒井弘憲・森田智視 訳

 医療経済学は,ヘルスケア資源がどのように使用されるかについてのさまざまな局面を扱う幅広い学問分野である。本書は費用最小化分析,費用-効果分析といった医療経済学の基礎から新薬の経済性評価と臨床試験など,最近の話題までシナリオ仕立ての具体例で分かりやすく解説した入門書となっている。実務として医療経済学を学ぶ人や,今までに医療経済学の本を読んで挫折した人にとって福音の書になり得る一冊。
 A6判,150頁,定価3,000円(税別),サイエンティスト社刊

『宿願の旅路』
クヌッセン,ハンセン,トルードーの魂を求めて
 武市匡豊著

 本書では,3人の人物それぞれが,自らの使命に命あるいは生涯を捧げるに至った経緯が描かれている。著者が2年以上をかけて丹念に行った取材旅行で集めた写真が随所に示され,これまで一般に知られていなかったようなエピソードも取り上げられており,興味深い1冊となっている。
 本書に登場する3人は,デンマーク貨物船の機関長ヨハネス・クヌッセン(紀伊水道沖の日本船海難事故のヒーロー),人類を有史以来苛み続けてきた2大難病の「結核とらい」治療への功労者,すなわちストレプトマイシンの発見者でラトガース大学のワクスマン教授及びらい病菌の発見者のノルウェーの若き医学者ハンセンである。
 著者は,エーザイに40年務め,今は会社顧問ほか,クオリティ・オブ・ライフの会を主催する。若い頃に感銘を受けた3人の生き方をニューマニティに富んだレポートとして仕上げている。
 A4変型判,240頁,2,000円(税込),心泉社刊





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