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アレルギー・免疫 2018年2月号(Vol.25 No.2)

p7(149)


巻頭言


アレルギー医療を変えるチーム医療


Akasawa Akira
赤澤  晃

東京都立小児総合医療センターアレルギー科部長


 
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 いくつもの慢性疾患医療において,医師以外のメディカルスタッフが活躍する時代になってきました。糖尿病医療での食事指導,皮膚ケアなどを専門に行う糖尿病療養指導士,がん医療でのがん看護専門看護師,がん関係の看護認定看護師がすでに活躍しています。職種も,看護師,薬剤師,管理栄養士,保健師,作業療法士などさまざまですが,それぞれの専門領域では豊富な知識と高い技術を身につけるようになっています。
 アレルギー医療においても,小児,高齢者に関わらず,全ての年齢の喘息治療薬の吸入指導,セルフコントロールの指導,アトピー性皮膚炎のスキンケア指導,傾聴,食物アレルギーの緊急時対応指導や研修会など,医師でなくてもできる仕事,むしろ医師以外のメディカルスタッフが行った方がうまくいく指導がわかってきました。さらに,治療を継続的に行えるようにアドヒアランスを向上させる行動科学的アプローチは,専門の指導技術を持ったメディカルスタッフの出番です。チーム医療では,自分の職種の得意とする医療を患者の治療目標に向けて協働していきます。
 小児アレルギーでは,すでに,小児アレルギーエデュケーター認定制度(一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会〔旧称:日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会〕が認定)が平成21年(2009年)からはじまり約400名の小児アレルギーエデュケーターが活躍しています。今後,日本皮膚科学会の皮膚疾患ケア看護師制度,日本栄養士会の特定分野管理栄養士制度,さらに日本アレルギー学会は,より多くの診療科,職種で活躍できるアレルギー専門メディカルスタッフの養成を計画しています。
 平成27年(2015年)に施行されたアレルギー疾患対策基本法では,国,学会,地方公共団体が主導して,診療拠点病院等でのアレルギー専門コメディカルを育成していくことになりました。
 全国のアレルギー医療の均てん化のためには医師だけではうまくいかないことは明白であり,関連職種とのチーム医療がこれからのアレルギー医療の在り方と考えます。





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