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特 集
マイクロバイオームと生体恒常性・疾患

 腸管内に細菌が生息していることは古くから知られていたが,近年のメタゲノム解析から,ヒトの消化管には1千種以上の微生物が生息しており,さらにさまざまな比較研究や疾患別の腸内細菌叢の違いの解析などから,人体の各所に常時存在する微生物群が,実は人体の免疫防御機構の発達と制御,腸管炎症の発症や制御,代謝性疾患の発症や進展,消化と食欲の制御などにも深くかかわっていることが続々と明らかになってきた。
 本特集では,マイクロバイオームと生体のかかわりについて,それぞれの領域の第一人者の方々に執筆をお願いした。マイクロバイオームが人体の恒常性維持にきわめて大きな役割を果たすことは間違いないが,いまだ多くの研究では,疾患や病態との相関関係の指摘以上のレベルには達していないものも多い。免疫系で解明されてきたように,相関関係から,分子・細胞レベルでの因果関係の解明が大きく望まれる。マイクロバイオームの現在的理解と将来像の構築に参考となれば幸いである。

 

序 -マイクロバイオーム(微生物叢)の理解と今後の展望-
1.腸内マイクロバイオーム(細菌叢)研究の進展
-健常成人の生活習慣との関連性-
2.無菌生物とノートバイオロジー
3.ヒト腸内菌叢構成の年齢変化
4.皮膚マイクロバイオームとその恒常性維持
5.口腔内細菌の全身疾患への関わり
6.過敏性腸症候群,内臓知覚過敏とマイクロバイオーム
7.循環器疾患とマイクロバイオーム
8.腸内共生細菌の代謝産物の宿主への影響
9.腸内細菌叢と,がん,炎症,免疫





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